ほんとは劇場で見たかったやつでした。
U-NEXTで配信始まってたので見たよ。
人生どん底の主人公・ツルギは、先輩から紹介してもらった松浦亜弥のDVDをきっかけに、あやや、そしてハロプロに出会う。ハロプロきっかけで出会ったヲタクたちとの青春映画でした。
冒頭、疲れ切ったツルギがなんとなしに再生したあややのDVDを見ながら涙を流し、そしていてもたってもいられなくて自転車を走らせCDショップに向かうシーンがとてもいい。人が堕ちる瞬間を見た感じ。
モーヲタたち主催のトークイベントにも顔を出すようになったツルギは主催の男たちと仲良くなる。劇中でも言ってたけど中学10年生みたいな、いい歳した大人が下ネタで笑い合ったり、仲間うちでたべったり。そんな遅れてきた青春、みたいなのがとても良かったし、いいな、羨ましいとさえ思う。
松坂桃李のヲタク役もすごくいい、いや顔はイケメンなんだけど、やっぱりどこかヲタクな感じの演技がすごくいい。
あとはハロプロはヒット曲くらいしか知らないけど、ミキティのロマモーが流れるとはしゃぎだすみんなのシーン笑ったw
後半はみんなそれぞれ地元を出たりしてそれぞれの道を行くんだけど、仲間うち一人がガンになっちゃって、そこから終盤にかけて号泣でした。仲間がこんな状況になっても茶化したり、亡くなってもすくなくてもみんなでいる時は誰一人泣いていなかった。これがなんかベタだけど、みんなそいつのことが好きなんだな、って。
こんな仲間に出会えて、笑ったり怒ったりして、今が一番楽しいと言えるツルギがとても羨ましいなと少しだけ思ったり。
こういう仲間と出会えて過ごした時間もすごく羨ましいね。
個人的にはすごく良い映画でした。