ねこのこうとうぶ

好きなもののこととか。だいたい独り言。

12/14~12/16までの日記

ここ最近めっきり寒くなってきたのに、聴きたくなって久しぶりに杉山清貴&オメガトライブの「ふたりの夏物語」を聴いてますが、どうしても脳裏に浮かぶのは、私の中で「きまぐれオレンジロード」。
杉山さんの爽やかな歌声がSUMMERって感じですこ…。ベタ&ボーカル違いますが、君は1000%も好き。



12/14

「彼女が好きなものはホモであって僕ではない 再会」(浅原ナオト)を読み終えた。大阪に転校してからの純、そして東京にいる三浦さんたちのその後のお話。しこりのようなものがスッキリしてハッピーエンド一直線な話だった。純も年相応な恋愛をして幸せになれるといいな。ボーナストラックとして収録されていたのは、自殺するまでのミスターファーレンハイトのお話。純の話と対照的に重く暗く救いのない展開で読んでいて辛かった。味方が誰一人としておらず、ミスターファーレンハイトと恋人である従兄の兄ちゃんの話。唯一の理解者であったクラスメイトにも兄ちゃんとの関係を拒絶され、兄ちゃんもエイズが原因で死んでしまう。親類の意向で葬式にも出れず…。確かにまだ中学生であるファーレンハイトに手を出す兄ちゃんは許されたものでないけれど、ゲイということが原因で、親とも絶縁状態で(おそらく)引きこもり気味で…そんな兄ちゃんを好いているファーレンハイト。お互い好きではあったんだろうけど、共依存ともとれる。ひたすらしんどい話ではあったけれど、ファーレンハイトという人間がどんな人生を辿ってきたのか断片的でも読めてよかった。


12/15

今月に入って年上の女性の方と喋る機会が2回ほどあり、私はちょろい女なので年上の女性って喋っていて落ち着くな…と出勤しながら思いました。我ながらちょろい。


12/16

映画「二十才の微熱」を見る。前にもちょろっと記事を書いた大好きな映画「渚のシンドバッド」の監督・橋口亮輔さんが手掛けている作品。見たいな~と思っていたところ、アマプラで配信しているのを見つけ見てみた。主演が袴田吉彦というのもありイメージが先行して見れるのかどうなのか…と思っていたが、やっぱりこの監督の作品は良かった。ウリ専でバイトする(おそらく)バイセクシャルの大学生・島森とゲイで島森に想いを寄せる男子高校生を描いたドラマ。同性愛者というか、そういう仕事とそこで働く男の子たちにスポットが当たっていて、今まで見た同性愛を題材にした映画とは違う。ほろ苦く、それでいて指先に熱ぽさが伝わるような雰囲気の作品で、何気ない男の子たちの生活を描いたものだけれど、画面から目が離せない。そして島森を気に掛ける女性の先輩・頼子の父親が、以前相手にした客だった時の気まずさあふれる画面たるや。ラストの、客に呼ばれた(これ監督?)島森と男子高校生とその客とのやりとりがやけに生っぽく…つまんねえと連呼し、説教したと思ったら寂しいんだよ…とかそういう展開になって、いやもうその前に色々あった島森は泣くことしかできず…そして二人で「にんげんっていいな」を歌う。どんなシチュエーションやねん!朝日が昇るなか、ホテルを後にする二人がすごく爽やかというか、青春映画なのかな?と思わせるラストシーンがよかった。バイト先のゲイバーでのシーン(多分待機部屋)、そこが埃でむせ返りそうになるくらいリアルな部屋ですごく印象に残った。渚のシンドバッドで伊藤君役をやっていた草野康太さんが出ていたのもよき。