ねこのこうとうぶ

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映画「愛がなんだ」雑感


映画『愛がなんだ』本予告

気になっていたやつでした。
やっと見れた。面白かったー。

恋人未満なテルコとマモルのふたりを主軸にうごく恋愛ドラマ。
テルコはマモルが好きで、でもマモルは好きじゃなくて。
でもどうにかテルコは傍にいたくて、マモルの好きな相手の仲を取り持とうとする。どうしても傍にいたいから。マモルに連絡を取るのもやめようと言われても、関係を繋ぎとめておきたいから、もう好きじゃないフリをする。マモルの友達と付き合おうとする。傍にいたいから。テルコはマモルが『好き』ということを超越して、テルコの世界そのものがマモルなんだ、と思ったりなんだり。
愛や恋じゃ片付けられないテルコの気持ちや関係。好きとひとくくりにしても色々な気持ちがあるから。一般的に見たらちょっと引くような行動も、やっぱりどうしても惹かれるからこその行動。
ここまで、好きだ、自分の全てだ、と思う相手に出会えたテルコがとてもうらやましい。

テルコの親友・陽子も、マモルに最低男!とレッテルを貼るものの、自分もナカハラという男性と複雑な関係を築いていて。
犬と飼い主みたいな感じです。忠犬かよ…と思うくらい、ナカハラは陽子が好きで、でも辛くて耐えられなくて、結局は陽子と距離を置く。(ラストは結局再会してしまうけど、いったいどうなるんだろう…気になる)

個人的に好きなのは、似た者同士のテルコとマモルの会話。年末のあの会話とかコンビニでの会話とか、好きだなあ。
マモルの好きな相手・すみれもサバサバしてるけど、ちゃんと人を見ていて根は優しい人で、テルコと一緒で嫌いになれないなあ。憎めない人だった。

テルコとマモル、陽子とナカハラ。
恋や愛とかじゃひとくくりにできない関係で、もちろんそこには執着や依存もあり、恋愛ドラマというか人間ドラマを見ている感じですごくよかった。

そしてやっぱり成田凌さんだなあ…。窮鼠ではひたすら一途に想う役でしたが、今回は依存させちゃう女子を作り出すダメ男ぶりがいい…。
これはほっとけないよね。ふとした瞬間カッコいいし寝顔とかも可愛いけど、根がダメ男役が合うよ。すごい。私がテルコだったらマモちゃんしゅきしゅき言ってそうでだめ。テルコとマモルの身長差もえぐくてよき。
よかったです。