ねこのこうとうぶ

触れた作品の感想や日記がメイン。

最近見た映画の雑感「彼の見つめる先に」「君の名前で僕を読んで」

2本ほど見たので雑感。
最近は映画が見たくて仕方ない。


「彼の見つめる先に」

ネットフリックスにて。
盲目の男の子・レオと、お節介な幼馴染の女の子・ジョヴァンナ、
そして転校生の美少年・ガブリエルのお話。すっごくピュアな恋愛。

レオは障がいがあるから、周りの同級生とかにからかわれてるけど、
ジョヴァンナとガブリエルはレオを守ってくれる頼もしい存在。
そんな仲の良さそうな三人の気持ちにそれぞれ変化がやってくる。
ジョヴァンナはレオが好き、でもレオはガブリエルが好きだということだ。

ラストはガブリエルとレオがくっついて、これがもう思ってた以上によかった。
なんだろう…すごくピュア。レオがすごく何事にも一生懸命で好き。10代特有の反抗期とかそういうのがくすぐったくて。
レオとジョヴァンナの関係性も可愛い。親友というより姉弟みたいでいい。

すごく見終わった後、ほっこりした気持ちになる素敵な作品。すごくよかった。


「君の名前で僕を読んで」

アマプラでレンタルして見た。
夏の北イタリアの綺麗な風景や音楽、そして少年と青年は出会い、ひと夏の恋に落ちる。
なんだろう…もうちょっと爽やかで軽めの作品かと思ったら思いのほか悲しい話で、ああああ…って思いながら見た。胸がきゅうううってなる。素晴らしい。映画「モーリス」を思い出す…と思ったら、脚本の人がモーリスの監督らしい。

悲しい話ではあったけど、綺麗な風景や音楽、素敵なご両親に囲まれてエリオはいい男の子に育ってるなあ。これはオリヴァーは惚れますわ…って感じでものすごく素敵な愛のカタチを描いた素晴らしい作品。なんでもっと早く見なかったんだ!!!!

タイトルはベッドシーンでお互いに自分の名前を呼び合う、というところから。このシーンすごくいい。
この作品はエリオ視点ではあったからオリヴァーの心情ってよく分からないんだけど、きっと思った以上にオリヴァーはエリオが好きだったに違いない。時代が時代だけあって、オリヴァーは結婚してしまったけれど…。暖炉の前で涙を流しながら焚火を眺めるエリオがものすごく美しい。二人の恋は破れてしまったけれど、エリオとオリヴァーの関係はすごく美しいのです。

終盤、エリオとオリヴァーが山を駆け上がるシーンは不覚にも映画「ブロークバック・マウンテン」を思い出してしまい、また切なくなってしまった。シャツのくだりといい、これは偶然なんだろうか?
1回見ただけじゃ理解できない細かいシーンが多々あって何度も何度も繰り返しみたくなるような素敵な作品でした。すごくよかった。

そして、この作品続編が決定したとか。これはすごくみたい。

www.excite.co.jp


雑な感想になってしまったけど2本ともすごくよかった。
「君の名前で~」は制作は2017年だけど、1980年代のお話で時代柄こうなる運命なのかな…って思うけど、「彼の見つめる先に」は現代のお話なので、ゲイだからなんて細かいことに囚われず、自然な恋愛をしていてすごくいい。この先もレオとガブリエルは幸せに暮らしてくれるといいな。