■『WEEKEND ウィークエンド』
2011年公開(日本では2019年頃公開)。
近年のゲイ映画の流れと変えた作品とどこかで知り、見たかった作品でした。
一夜限りの関係のはずが意気投合し、週末をすごすことになったラッセルとグレンのたった二日間を描いたラブストーリー。少し寂しいラストでしたが、物静かな画面とお二人のビジュアルがよかったし、約100分で描かれる二人のお話もとてもよかったですね…。個人的にはアパートから帰宅するグレンを見守るラッセルがよかったし、終盤はめちゃくちゃ喧嘩しちゃうんだけど、どうしてもグレンのことが気になって家族に相談して、海外に引っ越すグレンとの別れのシーン、キスシーンがすごくよかった。グレンからのプレゼントもね~多分、めちゃくちゃ好きなんだろうな…って感じられて。
寂しいんだけど、湿っぽくない作品ですごくよかった。
■『ゴッズ・オウン・カントリー』
農業をやっているお話だからか、「ブロークバック・マウンテン」と比較してお名前があがるこの作品。
家族と共に寂れた農家を営むジョニーと、そこで1週間だけ労働者として働くことになったゲオルゲのお話。
やりたくもない農業をやっているジョニーの荒れっぷりがあまり見ていていいものでもなく、おばあちゃんや父親とはろくに会話もないし。
でも、明らかにゲオルゲが来てからはみるみるとジョニーが変わっていくのが分かる。ゲオルゲの事を好きになったのもあるのが大きいんだろうけど。
ジョニーが明らかに変わったのは父親が倒れて、介護が必要にもなってから。ゲオルゲに一緒にいてくれと言うけれど、酔ったジョニーのしでかしでゲオルゲは出て行ってしまう。それでもジョニーは一人で農場を切り盛りする。
でもやっぱりゲオルゲを忘れられないジョニーはゲオルゲを追いかけて…いやもうどうなるのかと思って…「ブロークバック・マウンテン」と比較されることが多いからラストは…もしや…と思ったけど、ハッピーエンドな感じでよかったよ!!
個人的にキスを拒んでいたジョニーがゲオルゲにキスを許すとことかよかったね…!!!
「ブロークバック・マウンテン」ぽさもありつつ、でも「ブロークバック・マウンテン」よりも前向きになれるエンディングで素敵な映画でした。なにより劇中で生まれた子羊可愛いし、それをお世話するゲオルゲも可愛い…。死んだ子羊の皮を剥いで、子羊の寒さをしのぐシーンは初めて見たのですごいシーンでびっくりだったけど、食物連鎖というか、そういう生き物の連鎖が見えて…生き物を育てることを生業とする農家を描く作品ならでは、なシーンだったのではないでしょうか。