ねこのこうとうぶ

好きなもののこととか。だいたい独り言。

【映画】「エゴイスト」を見ました

上映が決まってから、劇場の大きなスクリーンで見たかった作品で、先週の日曜日(2/12)にやっと見ることができました。

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鈴木亮平さんと宮沢氷魚さんが主演で、そしてカップルを演じている…という…。
前半はカップル2人にめちゃくちゃ萌えて(いやもうほんとに可愛いカップルだったんです)、でも後半ぐずぐずに泣きました。最高…と一言で言ってもおさまらないくらい…!!!!!

後半の展開が嫌でも泣いてしまうくらいしんどい…。お金を受け取ってほしいと鈴木さん演じる浩輔が袋を渡すも宮沢さん演じる龍太の母親から拒絶されて押し問答するところとか(ここすごいリアル)、龍太の母親のお世話をするうちにだんだんと打ち解けるシーン(白髪を染めて欲しいというとことかまさにそう)、浩輔が龍太親子の面倒を見たりお金の支援をするのはすべて自分の身勝手さ、わがまま、エゴなんだよね。まんま、タイトル通り。浩輔の母親は10代のころに亡くなっていて、龍太の母親を亡くなった母親に重ねていたのかもしれないし、もしかしたら龍太も勝手に昔の自分に重ねて…だからこの親子に関わろうとしていたのかもしれないし。
浩輔が自販機の前で小銭を落として龍太を思い出して泣きじゃくるシーンにもう号泣だし、最後の最後で、龍太の母親から帰らないで、と浩輔を必要しているシーンはもう…めちゃくちゃ悲しいシーンではあるけど、浩輔の一方的な気持ちが少しずつ龍太の母親に受け入れられていることが分かるところで、悲しいけれど、すこしだけ心が温かくなる…けど、辛い、見終わった後はなんとも不思議な気持ちになる作品でした。

作品全体が、監督の指示のもと、即興劇(エチュード)ぽく進めるらしく(脚本もその場で付け足したりするらしい)、キャストの演技がすごく自然というか、生っぽい感じですごくいい。自然に作品に入り込めるというか。特に龍太の母親役の阿川佐和子、俳優さんのイメージがなくて最初誰だか分からず…でもこの方の演技がすごくよかった。浩輔がゲイの友達との会話のシーンも思わず笑ってしまうところあり、これもすごく自然。

エゴイスト、すごくよかったのです。すごく、愛の物語です。色んな愛が詰まっています。
まだ公開されたばかりなので、また見に行きたいし、メイキングも気になるので気が早いですが円盤も欲しい。

パンフレットもインタビューなど色々載ってますので読み応え抜群。
映画が良かった人は絶対買うべき!特に後ろのほうに載っていた「多様な性に関する用語集」…一応マスコミ向けのものらしいけど、こういうのは色んな人に周知されるべきだよなと。セクシュアル・マイノリティな部分もちゃんと監修する方々がいて(ベッドシーンにも)、そういう面もすごく丁寧に作られている作品。

最近だと、「his」「彼女が好きなものは」、ドラマだけど「作りたい女と食べたい女」がセクシュアル・マイノリティな面も丁寧に作られている印象でしたので、「エゴイスト」も予告を見た時点でああ好きかもしれない…はやくこの作品に浸りたい…と思ってました。
原作は購入したものの読んでないのであれなんですが、すごくよかったのでブログに書きたいと思っていたら数日経ってしまい…記憶が薄れてきている。はやく2回目見に行きたいな…!!!!