ねこのこうとうぶ

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【映画】月光の囁き 雑感

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ようつべ見ていたら関連動画でこの予告があがっていて、あらすじを見ていたら面白そうって思ったのと、監督が『害虫』の方だったのと、主題歌がスピッツの『運命の人』だったのもあり、DVDをレンタルして見ました(ネットレンタル便利ですね)。

見終わってすぐこのブログ書いてますが、
すごく良かった…。

予告動画を見てください。
ドMな性癖の持ち主・日高君が思い寄せる、紗月ちゃんがすばらしく美少女。ひたすら可愛い…可愛い…可愛い。ものすげー美少女。
だいたいこの映画の8割くらい(?)が紗月さん演じるつぐみさん。そんな美少女に歪な想いを寄せる日高くん、というのがもー最高過ぎた。
最初は真っ当なお付き合いをしていたものの、ひょんなことから紗月に自分の性癖がバレてしまう。「変態!」と言われ、ぎくしゃくしてしまう2人。でも日高くんは紗月ちゃんの見ている風景やにおいを感じたくて、頻繁にお家まで来てしまう…。そして当てつけのように、紗月ちゃんは部活の先輩と距離を縮める。
デートを見守ってと言ったり、わざと先輩とのセックスを覗かせたりと、たくさん命令をし、痛みを日高くんに浴びせる(足蹴にしたり、足舐めさせたりと犬扱いもする。日高くんが「犬になりたい」と言ったので)

ここまで書くと、いやもうとんだ変態映画ですやん…と思いますが、日高くんがそんな想いをぶつけるのは紗月だけなんですよね。紗月だから、紗月の知らない顔が見たくて先輩とのデートも見守るし、セックスも。紗月の全部が知りたくて。純愛ですよね…ピュアなんですよ…紗月からは日高は身勝手だと言われて、確かに自分のヘキをぶつけるだけで私も少し身勝手だとは思いますが、多分きっと彼は紗月に対してこういう愛情表現しかできないのかなと思います。

最後は、まともな恋愛がしたいのに、別れたいのに多分きっと日高くんが忘れられなくて苦しんでいる紗月が言います。「死んで」と。日高くんは「死ぬまで俺を忘れないでいて」と言いながら自殺を図ろうとするんですよね。

暗転して、病院で入院している日高くんと見舞いに来たであろう紗月ちゃん。二人は土手に並んで座りながら、今度「海に行こうか」と紗月が呟き、映画は終わる…。そしてスピッツの「運命の人」のイントロ、ヒューンってなってエンディングなんですが……はあ、素晴らしい。

個人的には、とても素晴らしい理想的な恋愛映画。
きちんとちゃんと日高くんは変態だし、映像1シーン1シーンが綺麗だし、紗月役のつぐみさんが美少女だし方言がいい(調べたらどうやら讃岐弁らしいです。このイントネーションで罵られたりするのいいね…)、日高くんの変態性とつぐみさんの存在感で成り立ってる作品でした。20年以上前の映画ですが今見ても素晴らしいし、この良さというのは撮ったこの時にしか出せないと思います。

映画のDVDと漫画版も衝動的に購入したくなってきたのでそのうち…買うぞ…!!!!!!!!!!