ねこのこうとうぶ

好きなもののこととか。だいたい独り言。

本日見た映画について雑感

先日ブログに書いた復コアについては二日経った今でもモヤモヤが若干ありますが…(;_:)

今日は休みだったので気分を変えて映画三昧しました(*'ω'*)
3本みたのですがどれもよかったので感想などをすこし。

ネタバレ全開なので追記に書きます。




■『カランコエの花』

少し前にようつべか何かで無料配信していた時があってちょうど見損ねていたのですが、U-NEXTで配信があったので見てました。
とある高校の授業で突然LGBTの授業が。生徒たちはこのクラスにそういう生徒がいるのでは…?と当人探しを始めて…というお話。39分という短い作品でしたが、誰かをかばうことによって誰かを傷つけてしまうのがなんとも辛かった。主人公の友達がレズビアンで、そして主人公のことが好きで…。でも結局、友達をかばおうと思って結果傷つけてしまった。エンドロールが辛い。

ゲイやレズビアンなどをテーマにした映画は数あれど、当人たちを取り巻く環境というか…そのいうのを描いた映画はあまり見たことなかったのですごく考えさせられた作品でした。


■『マティアス&マキシム』

久しぶりにドラン監督の作品を見ました。監督が『君の名前で僕を呼んで』を見て感銘をうけて作った作品とのことで、ずっと見たかった作品でした。
自主制作映画の撮影で、ひょんなことからキスをしてしまった親友のマティアスとマキシム。マティアスはそのキスがきっかけでマキシムへの想いが芽生えて…。いやーーーーーーーーーもうーーーーーーーー非常にせつねぇ話でした…。
マキシムが2週間後、オーストラリアへ旅立ってしまうまでを2時間描くのですが、マティアスがもう30歳とはおもえねぇほど、マキシムのことで頭がいっぱいで顔も合わせられないし嫉妬したり、その嫉妬のせいで友達たちとぎくしゃくしてしまったりしてね…。ていうか、マキシムはおそらくマティアスのことが好きだったのかなー。マティアスは女性の恋人もいるし、マキシムは家庭環境も大荒れだし、真意一転新たな生活を送るべくのオーストラリアだったのかな。

マキシムのお別れパーティーでの、二人のキッスが良すぎてニヤニヤしちゃった…。いやもうお二人の演技が体当たりすぎて、カメラワーク良すぎて美しい最高!!!!

終盤はなかなかマティアスとマキシムが顔を合わせることもなく、旅立ちの日を迎えるのですが…。
ラストのラストでマティアスが恐らく自主制作映画の撮影の前からマキシムを好きだった?エピソードが出て来て、ほわわわわああああああああああ!!!てなってしまいましたよね…。なんかこい友情と恋愛の間で揺れ動く的な。
ラストは旅立つマキシムを笑顔で迎えるマティアス。二人はいったいどんな話をしたんだろう。

久しぶりのドラン監督の作品。しかもマキシム役も兼ねてて。やっぱりドラン監督、俳優としてもよきだし、映画監督としても最高だ。
他の作品も見返したくなっちゃった…。


■『Summer of 85』

85年のフランスを舞台に繰り広げられるラブロマンス。
ひと夏の恋、というのがぴったりな1作。『君の名前で僕を呼んで』みたいな爽やか切ない作品。

16歳のアレックスは船の転覆事故から助けてくれた18歳のダヴィドに恋をしてしまう。そこのラブラブシーンがなんとも友達であって恋人のようなまぶしい二人が描かれてて、ふたりともヤバイね…。それだけじゃなくて、海の綺麗な景色や80年代のファッションや音楽も素敵。ダヴィドとアレックスはどちらかが死んだら、墓の上で踊ろう、という誓いを立てるのですが、喧嘩がきっかけでダヴィドは事故にあってしまう。ダヴィドの母親にもお前のせいだと責め立てられて、友達にも「理想の親友」の幻想を抱いていただけよ、と言われる。といってもきっとたった16歳の男の子にはダヴィッドが世界の全てだったんだよな…。

結果、アレックスはダヴィッドの墓の上で踊り、通りかかった警備員に逮捕、されてしまうのですが…。
アレックスは新しい友達と出会うことができたのかな?そんなダヴィドの死を乗り越えていくようなラストで。ひと夏の出会い、ラブロマンスという言葉がぴったりの作品でした。