早速購入してプレイしました。
あまりにも短い作品だとは知っておりましたが、プレイ時間は3時間ちょっとでした。ひたすら短い…！
R18なゲームのお話なのでたたみます。
かの有名な「さよならを教えて comment te dire adieu」を作ったクラフトワークのデビュー作。
が、さよ教が非現実な話なら、こちらは紛れもなく現実といいますか…な感じです。
主人公は根暗で冴えない営業マン・日置（名前は変更可能）。モテないし冴えない仕事はサボってばかり…生まれてこのかた女性と付き合ったことのない24歳。そんな日置は同じ会社の美人OL・八重垣さんに恋心を抱いていた…。八重垣さんは仕事はできるし、クールで何故か日置に厳しい女性です。
さて、そんな日置がある日の営業回りの途中で様々な女性たちと出会う。ある女性とは身体の関係を持ち、ある女性には好きだと告白される…彼女たちと交流するたびに抱く気持ち…自分のことを好きなのかも…なんて。でも誰も自分には好意を持っていなかったと気づくのです。それから繰り返される女性たちへの復讐（勿論妄想の中で）。そして日付が変わるたびに、アイキャッチのように映し出される八重垣さんの不気味な首（時間経過と共に目がどんどん開いてくるし…）
終盤には八重垣さんは会社を退職してしまうんですが、日置は思い切ってついに告白をするわけです。
八重垣さんの態度からなんとなく予想は付きましたが、八重垣さんも日置が好きだったのです…。ふたりはついに両想いになるのです…！！！が、しかし。日置の八重垣さんへ想いは更に歪んでいく……そしてアイキャッチの首なんですよね…。凄まじい。
やっぱり長岡さんが手掛けるゲームの主人公は凄まじいです…。テキスト最初から最後まで、日置視点なのでもうねすごく暗い。とても暗い気持ちになる。ひたすら、どこにいっても救いがないね。唯一八重垣さんと越野さんが救いのような気がしたけど、どちらも壊されてしまうし……。
オモチャにされて当て馬にされて、な男性の憎しみというかプライドをズタズタにされた気持ちというかそういうのがすごい…。エリーゼを思うベートーベンのごとく、日置は八重垣さんのことが好きだったんだろう。きっと。
（しかしなんで越野さんのこともレ○プしてしまったんだろう。好意を持っていなかったから…？）
いやーとてつもなく短い作品ではありましたが、買ってよかったです。
鬱ゲー好きとしては、音楽も相まってすごくよかったです。すごく不安になるようなエリーゼのためにのアレンジ。BGM音源欲しい。
余談ですが、これを買うためにDLsiteを見てたら現在ウィンターセール中らしく、思わずつよきすコンプリートパックと姉しよツインパックをお買い上げしてしまったよ…ワンコインだったんだもの…！！！久しぶりにつよきすやりたくなってきたので……。
